玉稿激論集

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テレビとYouTube

最近テレビをほとんど見なくなった。そのかわりと言えるのかどうかはわからないけど、YouTubeをかなり見ている。テレビと比べてそんなに面白いわけではない。じゃあどうして私がこれほどYouTubeを見ているのかについて、少し考えてみたい。

 

大学に入ったばかりの頃は、下宿先にWi-Fi環境がなかったこともあり、めちゃめちゃテレビを見ていた。篠原涼子主演のドラマ、「ラストシンデレラ」も無駄に全話オンタイムで見たし、櫻井くんの「家族ゲーム」、福山雅治の「ガリレオ」、木村拓哉の「ヒーロー」もちゃんとチェックしていた。あと、沢尻エリカの「ファーストクラス」も勿論録画して、オンタイムでは主音声で、2回目は副音声で見ていた(←全国民そうだよな)。

 

さんま御殿をちゃんと見るようになったのも、大学に入ってからだ。家族の中に「うるさい」という明快な理由で、さんまのことをあまり好きではない人がいて、子どもの頃はさんまの番組が家で点いていることはほとんどなかった。でも、一人暮らしの部屋に響くさんまの引き笑いの声は悪いものではなく、御殿を見るようになると、こんな面白い人をずっと見ないでここまできたのかと衝撃を受けた。バイト先の先輩に「さんまさんって昔からあんなに面白かったんですか?最近急激に面白くなったんじゃないんですか?」と聞いたほどだ。 

 

でも、最近はほとんどテレビを見ない。面白いと言われているドラマも見ていないし、さんま御殿も、行列のできる法律相談所も見ていない。YouTubeばかり見ている。

 

これは人気YouTuberのラファエルが言っていたことでもあるんだけど、自分がこれほどYouTubeを見るようになったのは、やはりスマホで見ることができるというのが大きいと思う。テレビを見るためには、眼鏡をかけ、リモコンに手を伸ばし、リモコンのスイッチを入れて、ザッピングをしなければならない。しかも私の家の場合、リモコンの電池が切れかけているから、わざわざテレビ本体まで歩いて行ってスイッチを入れなければならないことだってある。スマホではこういった手間はほとんど不要だ。私は面倒くさい思いをして面白いテレビ番組を見るくらいなら、つまらないYouTuberの動画で暇を潰す。

 

あと、YouTubeに慣れてしまうと、テレビの「遅さ」がどうしても気になってしまう。山場までグダグダと引っ張り、山場が来たかと思うと、コマーシャルが入る。対して、YouTubeは指先一つで一気に自分の見たいところまで時間を合わせられるし、画面をトントンとタップするだけで、10秒送りだってできる。コマーシャルも数秒でスキップできるし、私のようなプレミアム会員になると、コマーシャル自体がなくなる。これが普通になると、久しぶりにテレビを点けたときに、その「遅さ」に苛立ち、液晶画面をトントンとタップしたい衝動に駆られる(←盛った)。しかもテレビと違って、YouTubeは「見逃す」ということがない。好きな時間に好きなコンテンツを視聴できる。ネットで神回と話題になっているテレビ番組もすぐ違法転載されて見ることができるようになる。まああんまり画質は良くないけど。

 

ただ、たまに実家に帰ると、テレビを見る。なんというか、テレビのスピードというのは、誰かとぺちゃくちゃ喋りながら見るともなく見るのには最適なように思う。

 

しかも、よく見ると(よく見なくても)、テレビの方が面白い。有吉出てるし。

 

こんなことを言っているけれど、今般、国が私に(他の人は知らんけど)10万円をくれるらしいので、でっかいテレビを買おうと思っている。55インチ(買えたらね)の彼が娯楽としてのテレビを復権できるか否かは乞うご期待って感じだ。