玉稿激論集

玉稿をやっています。

好きな映画

就職が決まってから大学を卒業するまでの間に、とてつもなく暇だった時期が1か月ぐらいあって、日に1本から2本は映画を見ていた。朝5時から昼の1時ぐらいまでバイトして、帰りにTSUTAYAに寄る。家に帰って2時間ぐらい昼寝をした後、借りてきた映画を見る。休憩を挟んで、2本目の途中まで見て寝て、次の日のバイトに備える。そんな風な生活をしていると、ほとんどの映画は「まあまあ面白い」ということがわかった。テレビで下らない番組を見るくらいなら、見たい映画を見た方がましという感じだ。とはいえ、それだけ見ていたら、何本かは強く印象に残る作品もあった。今日はそれを紹介したい。まあ、有名な作品ばかりだから、知ってるわってなるかもしれないけど。

 

ハート・ロッカー

アカデミー賞受賞作品。イラク戦争のときに爆弾処理をしていたアメリカ兵を描いている。戦争映画にありがちな「ズガガガーン!!」みたいな派手な戦闘シーンはほとんどなく、まるでドキュメンタリー映画を観ているような気分になる。多分に脚色はされているんだろうけど、本当にああいう感じだったんだろうな。あと、真似したくなるシーンが何個もある映画だった。例えば、主人公が技術兵に「Specialist!!」と呼びかけるシーンや、クライマックスの爆弾処理で同僚のサンボーンに「Sanborn,you have 45 seconds, you have 45 seconds, Sanborn leave!!」と怒鳴りつけるシーンは、YouTubeで何回も見た。アメリカの戦争映画って、パターンとしては似通ったものが多い気がする。なんというか、愛する家族を故郷に残して戦争に来ているけど、無事に生き残って、故郷に帰って来ても、離れ離れの時間が長かったからか、奥さんとの溝が深まっていて、また戦場に戻って行くしかない男がよく出てくるんよね。ああいう「男はアウトローな世界にしか居場所がない」みたいな物語って神話に原型があったりするんかな。まあ、それはそうとして、おすすめの映画を聞かれたらまず「ハート・ロッカー」と答えるぐらい好きな作品。見終わったら、「仕事頑張らないとなあ」と思わせてくれる。

 

シン・ゴジラ

震災から5年が経った2016年に公開された作品。最初から最後までずっと、「この映画、映画館で観たかったなあ」と思いながら観ていた。それだけ、映像の迫力がすごかった。会議ばかりして何も決まらない、日本的な意思決定の様子も風刺が効いていて、自分は好きだ。今のコロナの対応でもあんな感じなんだろうなあ。ゴジラが最終形態に進化するシーンは何回も見た。ああいう圧倒的な力の前では人間は本当に無力だと思う。もちろんこれは作品に対しての批判ではないけど、自分が東京で生まれ育ってたり、東京で働いていたら、もっと楽しめただろう。「ゴジラが俺の育った街をめちゃくちゃにしてる」とか「よくやった!ゴジラ、俺のクソ会社を!」とか「俺が学生時代毎日乗っていた電車がゴジラに突っ込んだー!」みたいな感じでね。あと、各所で批判されていた石原さとみの英語だけれど、自分は普通にすごいと思った。TOEICの点数がもう少し上がったら批判の輪に加わろうかなあ。

 

まだ何本か面白い映画はあるから、それはまたいつか紹介したい。